2009.07.04(Sat)
・参号機の暴走について

これは今更な話かもしれないが、「北米支部が喜んで」といった表現やゼーレにも勧められていることから、それら(または何れか)が所有する死海文書の外典にこの話が載っており、四号機の事故とは事情が違って故意に仕組まれていた案件であることが考えられる。四号機の爆発事故に関しても上記の外典には乗っており、それ故に日本支部は事故か否かの判別がつかないでいるということも付随して考えられるか。

そもそも計画には支障は無い、だとか初号機の発動だとか、往々にしてシナリオに沿わずとも結果がよければ良いみたいな雰囲気があるのは昔からだし、そんなに突っ込んで考えても泣きを見るだけかもしれないけどね。
 

・バックアップ

弐号機封印時にリツコが常にバックアップ、代わりは存在するという話をしている。

参号機のテストパイロットの件で、どのエヴァとのシンクロが出来そうなレイに白羽の矢が立つであろうことは、ネルフスタッフにも観客にも納得出来る筈の話。食事会の件でアスカがそれを率先して引き受けるというのがアスカとレイのやり取りの内容だと思われるのをまず前提とする。これは結果的にレイのバックアップとしてアスカが機能したという形となっている。問題なのはシンジのバックアップがダミーシステムで、ゲンドウはダミーシステムのバックアップは不要だと話しており、ダミーシステムの成功を受けてゲンドウがその力を過信して突っ走ってしまったという解釈で正しいかな。(これも結果的にはダミーシステムのバックアップがシンジくんだという話にもなるが、それは何かもう堂々巡りなので棚上げで)
 
それで、死海文書のシナリオ通りってのは結構漠然としたもので、そこに至るまでの手段に完璧性が求められていないことは新サハクィエル(落下使徒)の時の応対からも分かる。計算だと90パーセント強でしくじるだとか、規格外の能力が、みたいな話が頻発するしね。
ゲンドウのこれは自己実現(彼の望みをかなえる為の、かな)の甘さが見え、外典を所有していないだとか、こういった完全なシナリオの無い不完全さ、思惑の錯綜こそが本作の重要なテーマとして据えられている、ような気もする。

 
・LR

2回目、3回目にも書いたリツコのいる部屋(監視されている奴ね)の壁の表記の件。
R側のR-84の次がR-85ではなくL-85となっていた。それ以外は全部上から順番通りで表記にずれは無いのになぁ。このブロック毎にLR、或いは左右に番号といった表記は基地内の各所で見られ、ダミーシステムを導入しようとしているシーンでは初号機から見て左側が左+数字、右側が右+数字になっていたように見えた。


・蛇口

あれって加持さんの農場に水を撒くための蛇口だと3回目でやっと気づいた。植物を育てるために、いうなれば生命を育むための命の水を与えるもの=蛇口=虹蛇云々の話は繋がってそうかなと真面目に考えるようになった。


・カヲル君のお父さん発言について

これはゲンドウ達ではなく観客に対して、或いは何れにも向けられているのではないだろうか。


関連日記
・新劇場版ヱヴァンゲリヲン第二弾:破 感想と考察 初回鑑賞後
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-298.html

・新劇場版ヱヴァンゲリヲン第二弾:破 感想と考察 2回目鑑賞後
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-300.html

・新劇場版ヱヴァンゲリヲン第二弾:破 感想と考察 3回目鑑賞後
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-301.html

2009.07.03(Fri)
三回目行ってきました。

えーリツコの電話相手はマヤでした、そうよね、普通に考えればそうだし、話の内容もちゃんと聞いたら参号機の起動実験で松代に向かう件を話してました。マリは日本ネルフ側とは今の所加持さんとしかつながりが見えないという結論ね。
 
 
・4号機の爆発事故で無くなったのはどの基地か。

無印の設定から考えてるとネバダ州にあると言われるアメリカ第二支部で、参号機が作られていた(前設定によると)アメリカ第一支部のどちらかがゴルゴダベースなのだろう、ていうかBase うんたらかんたらって一応表記されているシーンはあるので回収しようと思えばきっと回収出来る。とりあえずアメリカ北米支部の何れかの基地が無くなって、残っている方にダミーシステムと参号機があって、それがネルフ日本支部に行ったという話は間違いないだろう。
 
 
・プラグ深度とシンクロ率
 
今まで一度も触れませんでしたが、前はシンクロ率が400パーセントとかで人の状態を保てなくなったとかいう感じになっていましたが、今回はLCL濃度とは別にプラグ深度という指標によってシンクロ率の変化、人の域を超えるか否かみたいな設定がなされています。バルディエル汚染時にやばかったり、ビーストモード時はマイナスになったとマヤが言っていたので深度の値(マイナス表記)が低いほど人から離れるという具合なのだろう。
 
 
・バルディエルからゼルエルへ

バルディエルはヱヴァを侵食してパターンを青(使途)に、その経験を生かしてか、ゼルエルは綾波と零号機を侵食せずに捕食することによってパターンを青から零号機の識別へ(白とか黄色だっけ)置き換わるというのは、少しでもリリスに近づくための使徒の共通意識の成長云々みたいな感じなのだろうか。
 
 
・小物の話

歩道橋の注意書きは「架空電線注意」でした、それからミサトとリツコが車に乗っているシーンで道路に〜〜電源注意みたいなことも書いてあって、あれはヱヴァの電源プラグ関連のモノがあの辺にありますよーってことなのかな。
前回マギっぽいやつのリツコから見て右側R左側Lの話をしましたが、右側RRRRと続いて一番下がLになっているところが一箇所・・・反対側はそんなことなかったので誤植か何かなのか、意味があるのかどうかちょっと判断出来ない。

黒板ネタ、前回までは萩原朔太郎とか幾つかは拾えていたがちゃんと書いてないと忘れる、6時間目1020cut追加何たら、4時間目選択各自努力せよ!とか、日によって毎時間書いてあることが違うのでこればっかりはDVDやらBlue-Rayで観ないと回収は無理かなぁ。
 
 
・虹と蛇

まとめサイトは存在しか知らないし他の人の考察も殆ど読まないのですが、これに着目しているという説もあるそうなのでちょっと見ていたところ、バルディエルを倒した後に出る「虹」に対して弐号機がシンジ君を伴って外に出るシーンで最初に焼け焦げている物は「蛇口」!つまり「蛇」!・・・・そんだけです、ネタです。


・マリの「寒い」発言とくしゃみ
 
・・・なんで寒いんだ?単純にIPEAだかIPAE(弐号機が封印されている場所)の温度が低いからとかいう理由だけじゃなさそう。
 
 
・旧作との比較

屋上にマリが降ってくるシーンはトウジに殴られて青空を見上げているシーンからの変化
弐号機と外に出る際にシンジ君の手に血がついている所はアスカを〜〜〜にしてナニしたやつで、その後のマリの台詞「行っちゃったか」は「イッちゃったか」にかけてるんですねきっと、みたいなことは意識できるよね。
 
 
・結構ぶっ飛んだ考察 
 
浄水施設から少なくとも旧水上生物の生態系の崩壊は確実で、加持君とミサトさんが行った居酒屋のメニュー、刺身や海ぶどうなどの海産物はもし本物だとしたら実はあそこは私たちとの感覚とは違って超高級店とかなのではないだろうか。どちらもお金には困らなそうな職業であるしね、関連してアスカの持っていたワンダースワン。あれもセカンド・インパクト前の遺物な訳で、実は手に入れるのは超困難だけど式波さんは超エリートだからソレぐらい手に入っちゃうよ、みたいなそういう話があるのかもしれない、いや多分きっとないけど、そういう考えも出来ますという話。


今週三回目な訳ですが、マリは観れば観るほど良く観えます、あと何回かは観に行くかもしれませんが、考察はこの辺で一先ずそれなりには纏まったかな。


・(※ネタバレ有り)エヴァ破の感想考察一回目
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-298.html

・(※ネタバレ有り)エヴァ破の感想考察二回目
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-300.html

2009.07.02(Thu)
その前に一言。

私は完結作品には然程期待はしていない、この「破」さえあればひとまず個人的には満足で、ヱヴァ三部作を一まとめにして見ているということはしておらず、それぞれ独立した作品として評価している。


さて、一回目で漏らした所(設定面の取りこぼしなど)も新たに発見した所も少なくなかった。別の解釈も出来るようになったしね。

2回目を観た単純な感想としては一回目を観た時よりも時間が早く感じられた、予めどこが盛り上がりどころでどこまでで終わりかを承知しているのでこれはヱヴァに限らず感じることである。その上で本作は非常に魅せ場が多く、飽きさせない作りになっていることを再認識した、本当にこれは何度観てもいい。
 
 
・加持君の持って帰ってきたアタッシュケース

「線で作られた人型を模した鍵のような代物」が「ネブカドネザルの鍵」

前回では居酒屋でのミサトさんとの会話から、加持君が北極基地から「ネブカドネザルの鍵」=「ダミーシステム」を持ち帰ったという具合に解釈していたが、加持君は「ゴルゴダベース」から「ダミーシステム」を持ち帰ったと言っていた。

北極基地は「ベタニアベース」であるから、この推察は間違いだったと言えるだろう。つまり完璧に別物。「ベタニアベース」ってのは北米基地のことなのだろうか。

キリスト教において「ゴルゴダ」はキリストが磔刑に処された場所で謂わば「死」のイメージを持った場所。
対して「ベタニア」はキリストがラザロを復活させる奇跡を起こした場所で謂わば「生」のイメージでこの二つの地域は背反する場所として取り扱っているのではないだろうか。つまり「ダミーシステム」とは逆の効用を持った代物が「ネブカドネザルの鍵」なのではないかと。

そう考えると無印や漫画版でのアダムのイメージとはビジュアル以外は乖離させる意味はないんだよね。

因みに「ネブカドネザル」は古代メソポタミアの4人の王の名前で、4という数字はセカンド=インパクトの時の巨人だとか、次回予告に居た他の4人のチルドレンが連想される。
関連して「マルドゥック」は古代バビロニアで信仰されていた神の名前、これは各ネルフやゼーレがそれぞれ別の「神」のイメージを持っているからこういうネーミングにしているのではとも考えられる。
 
 
・匂いについて
屋上でのシーンでマリは「L.C.Lの 香 り がする」と言っている、前回も挙げたように一連の匂いシリーズの一つとしての解釈は間違っていないとは思うが、これだけ表現が少し違ったということをピックアップしておく。
 
 
・第三使徒が何故封印から出たのか

ゲンドウたちのネルフのシナリオというか、彼らの計画に沿わせる為に必要で、加持君がその実行或いは手助けをしたのは間違いないと思う。5号機以降の製作はゲンドウたちの持つ「死海文書」外典か何かの物だという表現もあることから、要は計画外の案件なので潰す必要性があったということなのだろう。

それから北極基地での「辺獄エリア」についてであるが、これはアケロン内部を分類した中の一つを「辺獄」と名付けたか、或いは

(仮)地獄→アケロン→辺獄→地上 みたいな構造なのだろう。


・マリとリツコの関係

前回も挙げたがリツコが電話で話している相手はマリだと思う。そう聞こえるような名前もきちんと呼ぶが「マイ」とも聞こえるので断定は出来ないが、ほぼ間違いないのではと思っている。

ただ、マリが弐号機を動かす際にリツコは特にアクションをとっておらず、マリのあの行動は何らかのバックがおり(おそらくユーロ・ロシアネルフだと思うが)、それが入国の手筈を整えたり、新型のプラグスーツ、弐号機の使った「小剣付き銃器」を支給したのだろう。
マリがプラグスーツを着るのと同時にカヲル君もプラグスーツを着込む描写から、カヲル君の方はおそらくゼーレがバックについているのであろうと対比的に予測できるし、もしくはどちらも同じバックの組織(死海文書の外典に遵守している何れかの機関)がついているという考え方も出来る。

屋上で電話していた相手も加持君では無いかな、マリは初期思考言語を「日本語」にしており、加持君との最初の会話でも日本語を話しているというのに、わざわざ加持君と英語で話すというのは少々不自然に思える。(加持君が英語を話せるのは間違いないので絶対ではないが)加持君の「子供を大人の・・・」とマリの「大人を私の・・・」とのように目指すところも対比的でそれぞれ別の思惑のバックとなる組織がいて動いているというように解釈するのが無難であると思う。

組織数に関しては各国ヱヴァ3機まで、という「バチカン条約」から恐らく多くとも4,5つなのかな。日本ネルフ、北米ネルフ、ユーロネルフ、ロシアネルフ(ユーロとロシアは一緒かも)、ゼーレはヱヴァの制限数に関係なく独立して存在することも考えられる。


・終盤の神となりそうだった初号機について

一回目はリツコの台詞の意味の全てまでは拾えなかったが、二回目では「純粋にエネルギーの凝縮体、願いを叶えるためのみに存在する人を超えた神の様な存在」といった内容を言っていたように拾えた。これは旧劇場版の一番最後のシンジくんたちがこれから世界を創造云々という状態とほぼイコールの話なのだろうと思う。

 
・セフィロトの樹について

本作ではプラント、浄水施設、水族館みたいなあの施設の形状が上から俯瞰するとセフィロトの樹になっている以外には出てきていない筈。これにしたってパンフレットにも書いてあるから気づいたような物で、予めしっているかよく観ていないと気づかない点であると思う。上からちゃんと俯瞰するの一回切りなので。

 
・細かい話(建造物などの文字、聞き逃した台詞など)

仮設五号機が起動する時の緑色の文字は普通に仮設五号機起動するぜー、みたいなことが英語で書いてあったような気がする。

歩道橋の隣にある看板に「〜〜電線注意」(〜〜の部分は失念)と書かれていた、あの近未来都市で電線のシステムの必要性は疑問で、街を機能の一部を担う役割があるのではないだろうか、「仮電線注意」とか「仮空中電線注意」とかそんな具合なことが書かれていたように見えた、歩道橋のシーン以降にも一回出てくる。

MAGIかどうかは分からないが、リツコと加持君が居た部屋はリツコがミサトさんに向かっている方向から右側はR-60、61、62・・・左側はL-60、61、62・・・のような作りになっていた。

一回目で二つ聞き逃した台詞があったのだが
一つはミサトさんが「アスカ、○○○○貸してー」というくだり、答えは洗顔ソープでした。
もう一つは2回目を観ても聞き落としたのだがアスカが浄水施設でレイに向かって「えこひいき、△△△△」というくだり、私には一回目は「カルキ」と聞こえ、二回目には「ケイコウなんたら」と聞こえた、意味不明である。

声優に関しては一度も述べていないが、10年も経っているだけにレイやアスカは声に無理があるようにも感じられる、レイなんかは元々セリフが少ないし、それ以降の林原キャラのイメージもそれなりにあるので聞けば聞くほど変に思えてしまうのかもしれない。アスカの方は特に無理して声を作って出している感がかなり感じられるかなぁ、逆にシンジくんは鬼気迫るセリフも増え演技自体にも好感が持て、カヲル君を始とした男衆は相変わらずで逆に吃驚する、三石さん演じるミサトさんもその類かもしれない。加持君は凄みが増した感じだが、山ちゃんは当時から北辰とかスパイクとかやってたしなぁ。
マリに関してはマーヤで合っていると思う。真綾を声優で使う場合はそのキャラクターだとか演技指導でもう全然違ってしまうなというのは「ラーゼフォン」や「空の境界」他を見聞して経験上持っている感想。
 
 
こんなもんかな、明後日(金曜日)は三回目を観に行きます、取りこぼしは二回目で殆ど回収出来たと思いますが、まだもうちょっと観たいのです。


関連日記:

(※ネタバレ注意)ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 感想と考察
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-298.html

(※ネタバレ注意)ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 感想
http://kalcatraz.blog77.fc2.com/blog-entry-234.html

2009.06.30(Tue)
エヴァンゲリオン以来―――余りにも風変わりでありながら、一般向けという垣根すらも存在しない程に広く親しまれたその作品は後世のアニメに余りにも高すぎるハードルとして君臨する事となった。

「所詮エヴァのパクリ」「エヴァの影響受けすぎ」「エヴァ程は面白くない」「エヴァは次元が違う」、この様なニュアンスの言葉がファン、アニメ制作スタッフを問わず96年以降何度飛び交ったことだろうか。


しかし―――2009年。


13年もの時を経て、エヴァ越えを果たしたのは「破」を冠したヱヴァであると、EVAを知る人ならば誰でも本作を観てそんな感想は抱くのではないだろうか。それ程までに本作は素晴らしい作品であったと思う。

作画、動画、演出、構成のどれをとっても「序」や無印とは比較にもならない。これ程までに目の離せない、人を惹きつけて離さない2時間を過ごした経験は未だかつて無かっただろう。

「序」の感想では旧作品との技術的な相違点について述べたが、本作は共通点の方が少ない具合なのでその点については割愛。主だった変更点とその感想、考察についてのみ述べる。

・序盤(北極基地周りの話)
前回の「序」においてサキエルが第四使徒となり、ブランクとなっていた第三使徒は鬼頭莫宏デザイン。永久凍土・・・ってことはロシアか?でも何か北極基地とか言ってた様な気がするような場所の下に保管されていたという骨とコアのみな第三使徒と多脚型メダr、もといヱヴァンゲリヲン仮設5号機の戦闘から舞台の幕は開く。CGで動かす事を前提としたあのデザインは正に派手な戦闘シーンの為のもので、トンネル内でさながらレースシーンのように動き回る二体の新規機体の疾走感は「破」を象徴したものであり、掴みとしてバッチリ。そこを抜けた後の止めは仮設故の力不足が否めない五号機をそのパイロットのマリが自爆させるという形で〆られる。

仮設五号機のお披露目は同時に新キャラクターのマリのお披露目も意味する、そう、正直シーンとしてのインパクトよりもこの新キャラクターがどういうキャラなのかという事に意識が先行してしまった為に印象としては戦闘シーンそのもの以上にマリがアグレッシブに戦ったというものが色濃く残っている。第一印象はフリクリっぽいキャラ、第二印象もそう、尺が短いせいもありほぼ戦闘シーンの印象になってしまうのは必然か。とりあえず「破」の出来栄え同様思った以上にマリのキャラは良かった。

加持君とマリのパイプは分かるが、マリが屋上で英語で話す相手は加持君なのかなぁ、上で述べたように人物の背景描写はそう多くなかったのでちょっと分からない点は多い。あとはリツコが電話で話していた相手はマリなのではないだろうか、マリのセリフの端々には技術屋っぽい感じはあるし、マリがリツコを先輩と呼ぶのにも違和感はないと思う、ていうか他に該当するキャラがいないしね(予告で出ていた他のチルドレン達とか位かな)

第三使徒はアケロン(この世とあの世を隔つ川)に封印されていて、そこから出てきたということだが何故そんな所に・・・封印されていたのに何故出てきたか、という謎もあるがあのセカンドインパクトで空いた穴の通り道みたいなのが=アケロンという解釈でいいのだろうか。なんでそこで封印出来て(ネルフ本部に向かうにしても)北極側から出てくるってのも謎だけど、その辺は設定資料集とか待ちかな、どう考えても尺的に描けなかった部分だろう。

ていうかアケロンとかギリシャ神話じゃない、日本の三途の河の概念と似た感じで死者と生者の境ががどーこーという概念であるけど、こういう発想はユダヤ/キリスト教的では全く無いよね。所詮用語の話に過ぎないのでいいけど。

加持さんが北極基地から持ち帰った「ネブカドネザルの鍵」は無印や漫画版の赤子というか化石っぽいアダムとは違って神経みたいな形をしてて、あれっていうのは話を観ていた限りでは「ダミープラグ」の根幹となる物なのではないのかな(北極基地で〜みたいな話はしていたし、辻褄としては出鱈目ではないと思うのだが、今度二度目を観に行く時に確認することにする)

・アスカの話

愛してる、俺アスカと結婚する。

ガギエル(デカイ魚みたいなやつね)は構造上のこともありパス、アスカ来日は全編新規で海ではなく華麗に第三新東京の空から降ってきて、後のイスラフェル(シンメトリカルなアレね)もカットなので初登場のおもちゃの水鳥の様な使徒をイナズマキックで倒して華麗に登場。エヴァに飛行ユニットが付いているのを見てこれは・・・と思ったら落ちるのに使うだけだったという。

バルディエルからの件は無印でアスカがゼルエルにやられた後の廃人までのステップを省略したのかなぁと思っていたのも束の間早々に出てくるゼルエルたん。そしてアスカに泣き言を言わないままにレイの名台詞「私が死んでも・・・」を全否定し2人目を助け出す非常に男気溢れるシンジ君を見る限りでは、もうあの病室でのシーンのカットは間違いなさそう。

しかしここは「破」の中でも随一と言える物凄い魅せ場で、アスカの使い処を入れたかったという発想から従来のファンが何よりも驚くだろうというこの流れを作ったのは脱帽モノ。トウジがバルディエルの時に死なないみたいな印象は前から言われていたような気がするので驚きはしませんでしたが、アスカでそれをやるとは誰も思わなかっただろう・・・。

・リメイクサハクィエル
最早別物、そんな使徒いたなぁと余りデザインが記憶にない使徒なのだが、少なくともあんなに面白い動きと形をしている使徒ではなかった。衛星軌道上から自ら落下してくる使徒ね。これをエヴァ三機で受け止めて、アスカが個人プレーには限界があることを悟る話だが、その描写は矢張り尺が短いので唐突ではあったね。序盤〜中盤の魅せ場の一つで、特に第三新東京の街のシステムを利用した描写(ゼルエルを上に運ぶのとは違うよ)はベストシーンの一つだと思う。本当に見所が次から次から出るのが本作の特徴。

八島作戦が終わったのに零号機のカラーリングがオレンジからブルーに変わらなかったので、ここで(損傷率30パーセントちょいではあったが)変わるかなぁとも思ったがゼルエルまでずっとそのままで通したね。

・シンクロ率の話〜機体全般の話
マリが弐号機に、アスカが参号機に搭乗している(後者は本人が動かすことはないのだが)。従来ではレイが零号機以外に乗れるようなことをほのめかしていた位で、各機体の魂とリンクする必要性から一機体につき一パイロット原則は確かに存在した。本作でも「臨界点突破」「人では無くなってしまう」という様にシンクロ率の設定は消えてはいないようではある。マリとアスカの精神が似ているというか、キャラが被っている所は名前からしてもそういう意味合いはあるのだろうし、もしかしたら大量のレイの時の様にアスカのクローン云々という話も考えられなくはないし、参号機にしてもトウジをカットした以上どうとでも修正出来そうではあるし(そもそも動かしてはいないし)物語の演出上ということで目を瞑ってもいい大事の中の些事の一つかな。
新スーツはとてもけしからんのは良いけど赤に緑があんなに主張していたのはちょっとどうかと思う。

新弐号機は好きになれない、おもちゃが売れないから、という理由での変更らしいが別に角なんていらないしエヴァシリーズの中で弐号機が一番好きな私は悲しいばかりなのだけど・・・あのシンプルでありながらもワンポイントがある感じが良かったのに・・・カラーリングも白を入れたことでフォルムの完成度が下がったように見えるし。逆に参号機何かは良くなった、顔の赤褐色部分が広がって武者だとか鬼だとか、兎に角和風っぽいイメージがのって黒と白のコントラストや比率も良い感じになったと思う。

「序」の時も軽く触れたがエヴァシリーズのボディのフォルムは随分変わって、特に胴体がかなりずんぐりむっくりな感じになった。プラモデルで作っているせいもあるから余計にそう感じるのかもしれないがロボットっぽさは上がった、でもあんなに疾走させたりするのにロボットっぽくしても・・・と思うのだけど商売重視なデザインが先行してる/違ったワンポイントをというのはしようがないか。

弐号機の(他の使徒にもあるのかもしれないが)新能力「モードビースト」。エヴァが搭乗者諸共極限まで凶暴化するバーサーカーモード。暴走一歩手前な感じでかなりアグレッシブに動く。正直これは凄かった以外にはマリの株がガンガン上がっていった位しか言うことが無い。

・他の使徒の話
サンダルフォン(マグマダイバーのやつ)、マトリエル(溶解液垂らす蜘蛛みたいなやつ)、イロウル(ウイルスのやつ)
レリエル(影のやつ)は全部カット。

バルディエル(参号機に取り付くやつ)の侵食型としての扱いが増してて、ゼルエルからちょっと要素を移行した様な感じに見受けられた。普通にバルディエルさんも元々侵食型ですしね、喰われるけど。んでゼルエルが絶対防御型だとかそんな感じの扱いを受けていて件の布状の腕を硬質化させて侵食するという描写に変わって、使途がエヴァを喰うというシーンに。心理的侵食のシーンはバルディエルさんに譲って、捕食吸収による見た目の変質ってのがゼルエルさんの新しい魅力となっている。


・カットされた日常シーンと追加された日常シーン。
キャラクター同士の掛け合いは加持さんとシンジ君の初対面のシーンをはじめとして相変わらずかなり端折られており、無印視聴はほぼ必須と言えるだろう。極力日常を削って新たに挿入されたのは良い方向へと向かう可能性を示唆しつつも、その後一気に堕とすという映画志向の流れは非常に上手くいっていたと思う。あとサービスシーンになると顔が若干崩れるのは何かちょっと恣意的なものを感じる。

海の匂い、生命の匂い、L.C.Lの匂い、母親の匂い、綾波の匂い、のくだりは良かったし、本編への適応度も現状これ以上は無いほどであったと思う。

・挿入歌
これだけは本作の中で唯一どうかと思うわ。

・月関連
六号機に関しては従来と作りが違う位しか今の所言う事はないか。
カヲル君がゲンドウたちを見て「お父さん」発言は「アダム」と「リリン」がどうこうというニュアンスなのではないだろうか。レイの精製とカヲル君の精製方法が一緒だとしたらその精子が云々みたいな話はありえそうではあるが。

セカンドインパクト跡地を見てのゲンドウたちは「原罪」から解き放たつといった具合の話をしていて、これはアダムとイヴが最初に犯したという罪、この罪によって人類は先天的に持つ罪、「原罪」を負ってしまって、その原罪から解き放たれるための新たなるコスモス(秩序)の生成=〜インパクトみたいな感じか。その代償に従来の生き物を全滅させるというやつね。

・マルドゥック計画の話
マルドゥック機関とは別な意味なのだろうか、仮設五号機が無くなって/北極基地の襲撃を受けて頓挫と言っていたし、仮にこのマルドゥック機関をチルドレン養成機関として捉えるならトウジを選出する件の消滅と共に一緒に消しておかなければならなかった設定だったということなのだろうか。

・件のカセットテープの曲番号の謎の話。
「破」では自分が確認した限り26→25→26→27であった。26話は無印の話数で、27は明らかにそれからの脱却、スタッフが言う所の二者択一の分岐で別の道に進んだということを示しているのだろうと思う。



ひとまずこんなもんで、一回目の視聴で気になったことは大体挙げたと思う。

昨日観に行って来たのですが、明日にも二度目を観に行く予定。

検索用: 新世紀 エヴァンゲリオン 新劇場版:「破」 感想 考察 批評 

2009.03.28(Sat)
点数評価83/100

非常に惜しい作品であると思う。

予めサポートパッチは充ててプレイ。


1年目と2年目、闘神編と分けたのは良かった。特に一、二年目になる件は本作の根幹を担っているだけあってグッド。

2年目のイベントがイマイチ少なく感じられるせいで中弛みする、作業ゲーにも慣れてくる頃であるしもう一味欲しかったかも。(一年目のうらなり位置的な)

闘神編もイベントは必要最低限という感じで、最終的にレメディアやラスボスの背景を最後で一気に説明してしまうタイプであるし、構成は上等とは言えない。

主人公はヘタレと言うか何考えているんだか分からない。主体性や行動原理に欠け、何某かの目的に向かって何も考えずに進んでるだけな様に思えた。幼馴染が代償になるっていうのにふざけてばかりで悲愴感のあるシーンが少ない/付加を最初にする時にも事の重大性を把握しないでとりあえずやってみようという無鉄砲さ(しかもそれに人巻き込むし)などなど気に入らない点は多く、GALZOOのレオくんにDQN要素、幼稚要素を足した様なキャラだったなと思っている。

逐一陵辱要素があるのは非常に評価出来る。闘神の設定は「アリスらしさ」を醸し出すために機能していたと思う。NTRとかも良かった、マニとかマニとか。今まではパートナーは負けても陵辱されないという聖域があったが、今回は羽純にも未然があったのはグッド。レメディアは陵辱の一つがあっても良かった気もする。

本作では後日談が存在しないことはかなり痛いマイナスになってると思う。レメディアや羽純たちはいいとしても、2年目にパートナーになってくれたアザミはあれで放置?最後虹色の石を親父から摘出する為だけの存在価値でしかなかったの?京子ちゃんも扉をくぐって終わりであったし、没落貴族達も特に後半に魅せ場無し。一本道に作ったならばレメディアの物語だけを消化するだけでは納得いかない、もっとサブキャラクター達にもスポットライトを当てていくべきであったと思う。

基本的にキャラを不必要に使い捨てる傾向は頂けない、キャラクター数が多い故なのかもしれないが、だからといってボルト/フィリオ/梨夢はあんな立て続けにあっさり倒しちゃって今までのは何だったんだ状態。ボルトもボルト自身の敵としての魅せ場がないしね、「強さを求めていただけで、そんなに悪い奴ではない」っていうイメージだけで完結しているのはもったいない感がある。

逆に本筋に関係ないキャラクター達、特に闘神都市の住人周りはそのイベントも含め良かったとも思う、おつかいシステムの半分はそれだったしね。ただポロロムさんはナクトにばっか犯させんなとは思った。主人公による陵辱はガッカリ陵辱。幻一郎さんとハムサンドも一年目の扱いに関しては良いかと(幻一郎さんは何で二年目以降で活躍させないんだとは思った)。マスターコジキは結局何者だったんだろう・・・


RPGパートについて。おつかいゲー。ダンジョンは掘り進んでレベル上げる/アイテム手に入れて能力アップの繰り返し。エンカウント率が高めなのはおつかいゲーと相性悪いなぁと思った。序盤鍵が上手く手に入らなくて面倒だったので、あれはショップで売っても良かったのではないかな。

戦闘シーンに関してはリアルタイム形式自体は慣れるが、慣れると作業ゲーと化す。魔法は回数制限があるので貧乏性の私は殆ど使えなかったりで、戦闘スキルの数もそう幅広くなく、単調で自由度の低いシステムだと思う。

ただ、そこまで戦闘システムに凝ったりする必要性も疑問であり、システム自体はこれでアリだと思う。こちらでは無く敵に関して、戦闘回数多くて敵の数が多い割に敵の行動がワンパなのは改善の余地有りかな。

細かい所で一つ、エフェクト量の如何(三連斬>二連斬>初期みたいな)によって行動時間が長引いたり、みたいなスキル付加とは別の点で戻せない悪影響が出る点は妙な感じがした。

戦闘シーンと言うよりも本作の能力上げの要となる付与に本作は問題があったのかもしれない。ままにょにょやD&Dの様にアイテム付けて能力大幅アップが肝となるのだが、無尽蔵に増える枠は本作が作業ゲーであることに拍車をかけてしまっているし、魔法使用のアイテム付与が消費型で且つその枠が消失するというシステムは貧乏性の私には使い辛く、後半コンスタントに消失枠復活のアイテムが手に入るようにならないとほぼ封印状態であった。アイテムを使って特定の敵を倒す/ダンジョンのからくりを解くみたいな発想は良かったと思うけれど、消費型は見直すべきであると感じた。


アリスのモンスターの3D化。るろんたやハニーの3D化は単純に面白いなと思った。特徴のあるモンスターはこれでいいかもしれないが、骨みたいに怯まないモンスターは戦ってて余り面白くないし、また、女の子モンスターは確かに残念だったと言わざるをえない。

この3Dグラ導入の試みは今までの2Dグラの使い回しからの脱却であって、2Dグラを描き下ろさずに(そりゃ一つ描き直したら大変な量になるだろうし)、絵師の負担を軽くして一枚絵やらボス絵みたいな要所はきちんと抑えるようにした。

という風な見方は合ってるかな?潜る系の作品でビジュアルが使いまわしだったり、ぱすちゃCでは非常に簡素な敵ユニットだったことなどの経験上からの考察なんですけどね。

女の子モンスターと言えば序盤のきゃんきゃんのシーンみたいに今作での女の子モンスターとの絡みはああいうの感じなのかと思ったら、あれで打ち止めなのはちょっとガッカリ。今回女の子モンスターはサクラ貝ドロップ要員でしかなかったのはね。服を集めるアレはネタ担当でしかなかったし、大番長の時と同じであくまでもおまけのエッチシーンというのは作品の評価には多少の補正程度にしか働かない、リターンが少ない要素に思える。


言いたい事は大体言ったかな。何よりの不満はエピローグの不足で、そこさえ解消されれば後は些末な不満点で、長年のアリス信者の私的には結構気に入っている作品。

闘神都市III闘神都市III
(2008/11/28)
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