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2009/08/20 02:13 【映画感想
まぁまぁ面白かったが、

「夏休みに家族と観る映画」という枠に収まりきってしまっていて、一作品としては物足りなさを感じた。

この「夏休みの子供向け大衆映画(大人もそれなりに楽しめる)」 と観られるか否かは本作を評価する上での大きな点だと思う。

展開は余りにも王道で子供向け、しかし設定面(OZの世界観からパソコンのハードの話、親戚間の心の機微)の特に前者二つは現代的世界観ありきで説明不足、やや大人向けの内容だったと思う。この按配がどうも偏っていて、全体的にはかなり子供向けに偏っている娯楽性重視、熱さ勢い重視で細かいことなど気にしない感じに見えた。エンターテイメント重視で子供でも観られるというスタッフの思惑は完遂できているかもしれないし、それが本作品のコンセプトであることは重々承知してはいるが、一アニメとして観てしまった以上私が感じたことを以下つらつらと述べていくことにする。

※その前に私は「ぼくらのウォーゲーム」の直撃世代なので本作との共通性などの考察は行わず、ただ当時観ていたことのみ記しておく。

まず現実世界とOZ世界という二つの世界観を行き来する点について、これは正直映画という限られた尺でやるのは難しかったと思う。OZを用いての効用などは冒頭の説明や実際に起こった被害などから推し量れるのみで、携帯電話と同じ位普及している、世界中で用いられている、などあくまでも説明からの情報しか無く、現実世界に支障をきたすというイベントにおいてのみにしか作用していないパーツ的な空間で、現実世界での大所帯の親戚というもう一つの空間とは直接の繋がりがイマイチ稀薄。物語の主人公の一人であるカズマがいる家、AIの開発者がいる家、AI騒ぎで若干の被害を蒙った家であり、「家族」が云々という話とは直接噛み合う内容のものではなかった。

物語の発端となるAIの開発の動機が製作者があの家に恩返しをする為のものだったというのも、あくまでも製作者の動機であるからして、敵役が自立AIという製作者にもそのAI自体にも悪意が無い以上敵役を敵役たらしめる存在が絶対的に温くなってしまう。無差別に行動をおこしていた人為が作り出した災害をある被害を受けた人たちが一方的に敵視してそれを抑えようとする、この作品はこういう作りとなっている。

主人公達の動機は突発的なもので、何某か深い理由がある、自分達以外には出来ない(つーか他の人たちが手を打てないってえ・・・?って話だよね)ということはなく、物語の展開上ポンポン進んでいくというだけであった。

~一呼吸~

ここまで言って難だが、細かいトコ見てると楽しみが減るアニメではある。そういうことを一々観ていると一々引っかかりながら観ていて最後はつまらなくはなかったけれど・・・という様な感想を持った人は少なくないと思うんだ。

~閑話休題~

キャラクターについて。

主人公ケンジは数学の天才で、騒動に巻き込まれるのはいいけれどイマイチなんでそういう風に動いていくのか分からない、たった一つの才能だけを手に、それ以外は優柔不断極まりない子供とか・・・ちょっとアニメアニメし過ぎている、狙い過ぎているキャラ造型な気はする。好きにはなれんよ、こういうのは。

ヒロインはヒロインで最後花札をして世界を救うとか別にOZの世界観関係ないじゃんという立ち位置で、叔父さんに恋をしていて叔父さんがなんか大変なことになっちゃってるから手近な後輩に唾つけてーとかいうなんともビッチビッチした女の子。ビッチ好きだけどね、それ以前にどういう子かっていう描写が少なくてそれ以前の問題の気がしたね。

もう一人の主人公カズマは最強のアバターK・カズマを繰るが、後半衛星が落ちそうになってきて家族を守るために戦う、という点以前はそこまでの動機は無くただ戦うだけの子。

全般的にキャラの描写が絶対的に少ないんだよね、キャラを一杯出すのはいいけれど大体お婆ちゃんと侘助位しかちゃんと描写し切れていないと思う。お婆ちゃんを起点にして家族がっていう感じのテーマではあるけどさ、それはキャラクター一人一人の掘り下げを疎かにしていいってことではないでしょ、正確には主人公は「家族」なんだろうけれど、ケンジは明らかにアウトサイダーで、家族の一員というには連れてこられた経過も、そしてその家族同士の繋がりも唐突で、血とかいうご都合主義上等な設定におんぶだっこな手抜きに見えるし、それは描写不足の言い訳にはならないと思う。

最初の世界観説明のトコでさ、せめて親族のアバターが働いてるとこを順々にフォーカスあててく、みたいなことは出来なかったのかなぁ?

花札について。

やってることはルール分からない人にも何となく分かるかもしれないけれど、本編でちゃんと説明もしないでクライマックスに持ってくるのはどうかと思う。殴り合いなんてのは誰が見ても一目瞭然なプリミティブな表現だけど、花札・・・せめてブラックジャックとかではいけなかったのだろうか。もちろん、本作は日本の文化重視というか、ちょっとあざとい位に推す感じであるから流れは分からないでもないけどねー、表現にメリハリが利いてなくて作りが甘いからこんなに苦言が思いついちゃうんだと思う、もっとしっかり作って欲しかった。

ここで「時をかける少女」を引き合いに出すけれど、あれはちゃんと一本筋はあって小じんまりとはしててもちゃんと風呂敷を広げて畳むそれなりに良い感じのアニメではあったと思うんだ、本作は色んな要素を取り込んで、娯楽的というか冒険する作品で、それは決して悪いことではないと思うけれど綺麗にまとめ切れないのはスタッフの技量の無さでしょ、実際本作はまとまりが悪いので細田守が監督としてこれからも日本のアニメを牽引していくなら方向性をもう少し考えたの方がいいのでは。

バトル。

面白かった。本作で手放しで褒められる点で、あの初期のラブマシーンの仏教っぽいデザインも好きだしK・カズマとの戦闘シーンも良かったわ。他は男衆が頑張るトコとか、お婆ちゃんの笑顔とか、そういうシーンは良かったと思う。

一応こんなもんかな、批判ばかりだけれど粗を出していっただけで総合的には最初にいったようにまぁまぁ面白かった。

あとは本作は前作程は違和感は無かったけれど声優陣に本業の人を入れない風潮はマジでやめろ、起用した芸能人で観客動員数増やすみたいな魂胆は分かるけれど正直スタッフは何と戦ってんの?とは思う。

テーマ:サマーウォーズ - ジャンル:アニメ・コミック

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